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​Angkor Thom

アンコール・トムは、スールヤヴァルマン2世がアンコールワットを完成させた約30年後、12世紀末に王の座に就いたジャヤヴァルマン7世によって創設された寺院です。

 

アンコール・トムはクメール語で〔大きな街〕を意味し、その名の通り城壁に囲まれた大型の城塞都市となっています。創設者であるジャヤヴァルマン7世はここに王宮を構え、城壁の中に多くの民を住まわせたといわれています。アンコール・トムは別名で、正式名称は "ヤショダラプラ"といいます。

 

ジャヤヴァルマン7世は、それまでヒンドゥー教を信奉していた王たちとは違い、人々の苦しみはブッダこそが救ってくれると、熱心に大乗仏教を信仰していたといわれています。そのため、王は観世音菩薩の顔を掘った像を祀り、バイヨン様式とよばれる独特の建築スタイルを生み出しました。

 

アンコール王朝史上最大の都城であるアンコール・トム内には、バイヨン寺院をはじめとする数多くの遺跡が残っています。歴代の王によって幾度か造り変えられた城がベースとなっているため、各時代の遺跡が混在しており、多様な宗教・寺院形態となってるのも見どころです。

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